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日韓万華鏡

SL/DL/EL/PC
客車 Cブルートレイン
14系と24系

実は私、14系と24系が嫌いでした。20系の後継車両として1970年代に出てきたのですが、20系の優美なデザインに対し、武骨で優美さに欠ける14系は私にはカッコ悪いの一言に尽きました。食堂車も場末のドライブインのようで、ナシ20のようなオシャレな感じはなし。そのため、学生時代14系や24系が来ると構えていたカメラのシャッターを押さなかったのでした。
ただ、14系のB寝台は3段ながら寝台幅は70cmに拡大。24系25形に至っては2段寝台となり居住性が大幅にアップ!食堂車もあまりにそっけないデザインが問題視され、東海道線ブルートレインで後に星空カフェデザインとオリエント急行風の2種類のインテリアに改装され、東海道線ブルートレイン食堂車廃止まで活躍していました。北斗星やトワイライトエクスプレスの場合は食堂車は485系特急形電車のものを改造して使っていました。外観は20系、内装は24系25形という寝台客車を作っていたら、どんなにか素晴らしい名車になったことでしょうか…。
14系


夕暮れの横浜駅に現れた14系寝台特急さくら号。先頭の機関車はEF66 55
スハネフ14 37
14系寝台車は分割併合に便利なように電源車を設けず、自車を含めて5両(食堂車連結列車の場合は4両)に三相交流440Vの電気を供給する発電機を車掌室付きB寝台車に搭載した。その車掌室付きB寝台車がこのスハネフ14である。当初は70cm幅の寝台3段だったが、後に2段寝台に改造されている、
オロネ14 701
14系寝台車のA寝台車でデビュー当初は20系のナロネ21形と同じ開放式A寝台車だった。このオロネ14 700番台の場合は1989年に大宮工場で特急北陸用にシングルデラックスに改造されたもの。合計3両あり、701号はそのうちの一つ。左のスハネフ14や下記のスハネ14と共に屋久車両センター公開日に展示されていた。
スハネ14 702
元々は14系B寝台車オハネ14だったが、特急北陸号用にシャワー室付き一人用B個室寝台「ソロ」に改造されたもの。「ソロ」は上段と下段に分かれて14室あり、北斗星用のものとほぼ同一仕様である。
スハネ14 753
左のスハネ14 701と同様にオハネ14を特急北陸用に「ソロ」に改造したものだが、こちらはシャワー室なしで、個室が20室になっている。なお14系客車からは折り戸の出入口が自動ドアになっている。

24系
カニ24 110
24系25形特急あさかぜ号の電源車。真っ平らな切妻の先頭部分は優美さが感じられない。このカニ24 100番台は新聞輸送用に荷物室の荷重を5トンに拡大しており、1977年から1980年にかけて16両製作された。
オロハネ24 551
元々は24系B寝台車オハネ24形だったが、北斗星のA個室「ロイヤル」と2人用B個室「デュエット」の合造車に改造されたもの。JR北海道に直通運転するため、耐雪化改造として出入口を引き戸に変更している。
スシ24 506
北斗星用食堂車で白山用食堂車サシ489-83を改造した。そのため、車体側面のラインが元々客車だった車両と異なり、大きく丸みを帯びている。
オロネ25 505
B寝台車オハネ25を国鉄時代末期からJR発足後にかけて改造して作った2人用A 個室寝台車「ツインデラックス」。JR北海道に直通運転する北斗星用仕様のため、出入口が耐雪対策で引き戸に変更されている。