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日韓万華鏡

路面電車3(西日本2)

別に意図したわけではないのですが、私はヒロシマとナガサキという二つの原爆都市の路面電車を撮影していました。

ギャラリー

中国・四国
広島電鉄
1912年創業の広島電鉄は軌道線の市内線19.0kmと鉄道線の宮島線16.1kmに分けられ、「動く市電博物館」などと呼ばれている。
1日あたりの輸送人員は約16万人という日本最大規模の路面電車だ。
被爆を体験した電車、創業時を再現した単車、京都。大阪、神戸の古い電車、最新鋭の超低床連接車など新旧様々な車両が8系統の路線を行き交い、沿線内には原爆ドームと厳島神社という2つの世界遺産が存在する。1号線から9号線まであるが、4号線は忌み番号だということで存在しない。
570型電車
1926年から1928年にかけて製造された元神戸市電500電車で13m級の大型車だ。写真の576号は1990年に廃車。582号1両だけが現役車両として残っている。
23000形電車
1953年から1967年にかけて製造され西鉄福岡市内線で活躍していた元西鉄1000形連接車である。1976年に西鉄から譲渡され、当初は宮島線直通電車として活躍した。1998年からは市内線に転属、宇品線で活躍している。

九州
長崎電気軌道
1915年開業、総延長11.5km。全線120円均一運賃で日本一安い路面電車と言われている。長崎は谷間に沿って出来た都市なので、市内の観光地はこの路面電車に乗れば大抵どこでも行くことが出来、長崎駅の観光案内所や市内各所のホテルで売っている1日乗車券(500円)を利用すればお得に市内を巡ることが出来る。また、年3回程度しか走らない製造後100年を越える木造電車も在籍している。

























360形電車363号
1961年製の長崎初の全金属製車。ドア配置が前扉と中扉だけで最後尾には扉がないのが特徴的。1968年にワンマン化改造。
500型電車501号
長崎電気軌道で最初に導入されたワンマンカーで、古い木造電車の置き換え用として1966年にアルナ車両(製造時はナニワ工機)で製造された。しかし新製されたのは車体のみで台車や床下機器は大阪市交通局1700形のものを転用している。1968年の電車ワンマン化まではこの車両のままツーマン運行をしていた。前扉・中扉という配置だが、中扉が引き戸になっているところと角ばったデザインが特色。なお、この501号は車軸が折れて2014年に廃車となった。
370型電車375号
1962年に日本車輛で7両が製造された。昭和「37」年製であるところから370形と命名された。上の360形電車の増備車だが、方向幕がやや大きくなり、テールライトが方向幕両脇に設置され、追突事故対策として前面下部のバンパーが強化されている。背景のビルは自社ビルである「長崎西洋館」。1階がトンネルになっていて電車が突き抜ける。同ビル3階には長崎路面電車資料館があり、模型と車両部品が展示されている。