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日韓万華鏡

食堂車3
今と違ってデジカメはないし、他のお客さんと相席のところで料理をパチパチとるのははばかられましたが、その中でも旅の記念にと撮影した写真がいくつか出てきたので紹介いたします。

食堂車の料理たち
食堂車のメニューはインスタントものばかりで美味しくなかったなんていう人がいたがそんなことはなかった。
海老フライなんか、確実に冷凍エビを食堂車の厨房で皮をむきパン粉をつけて揚げていた。
冷凍食品の海老フライを揚げたのとスーパーでブラックタイガーや大正エビのパックを買って自分で衣をつけて揚げたのとでは明らかに味が違う。冷凍食品のは海老がカスカスしてプリッとはならない。食堂車の海老フライはどうかというと、結構プリッとして美味しかった。
食堂車運営会社もそれぞれに味の傾向、個性が見られた。
日本食堂(現・日本レストランエンタプライズ)は揚げものが得意で海老フライやカツレツ、天ぷらなどを揚げるのが上手なシェフがそろっていた。
帝国ホテル列車食堂はビストロのフランス料理を列車に持ち込んだ感じ。
都ホテルはグリルものが得意でステーキが絶品。
ビュッフェ東京はカレーが辛いばかりでコクがイマイチ。ただ、筑前定食や長崎卓袱風豚のうま煮定食なんてメニューがあったぐらいなのでビュッフェ「東京」という名称とは裏腹に九州系料理に強かったのかもしれない。
特急ときと後の上越新幹線の業者だったじゅらくは中華定食もあったが、私は煮込み料理はここが一番だと今でも思っている。
特急ときのビーフシチューと上越新幹線ビュッフェのカレーは一番旨かった‼
ビーフシチュー定食
1978年6月18日、越後湯沢に181系ときを友人と撮影に行ったとき、とき4号に乗り、食堂車でビーフシチューを頼んだ。友人は海老フライ。このときの食堂車担当がじゅらくだった。パンは黒パンで、ビーフシチューは千駄ヶ谷の居酒屋ランチで出てきたビーフシチューと並ぶ今のところ私の中では一番旨かったビーフシチューツートップのうちの一つ。ただ牛すね肉を赤ワインで煮込むだけでなく、カラメルソースかみりんか何かを隠し味に使っていたのではないだろうか。
大山おこわ定食
日本食堂米子営業所の名物料理。寝台特急出雲と特急やくも、特急まつかぜの食堂車でのみオーダーできるローカルメニュー。山菜おこわと出雲そばのセットなのだが、そばの実の芯だけを引いて作る白い更科そばばかり見慣れた目には川も一緒に挽いて黒々と光るそばに仕上げた出雲そばの黒さ加減が何よりも印象深かった。因みに私が食べたのは特急やくもの食堂車だった。
玄海御膳
100系新幹線の食堂車で食べた。幕の内か松花堂弁当のような感じのもので、九州料理が少しずつ食べられるようになっていた。
イカのぽっぽ焼き
80系北斗の食堂車で食べたもの。スルメ烏賊をしょうゆだれで焼いたもの。これは北海道らしい旨さに満ち溢れていた。
ミックスグリル
1984年3月に特急白山に乗車した際に食べたもの。ランチステーキとチキンのソテーだったような気がする。白山の食堂車は電動車比率が少なすぎるという理由で1979年に一度外されてしまうのだが、人気の高さからか1982年に復活、1985年の東北・上越新幹線上野乗り入れの際に編成縮小・食堂車廃止となった。そんな中で食べられた白山食堂車のミックスグリルは食べられたこと自体貴重な思い出だ。
にしん焼き魚定食
1982年8月に北海道旅行をした際に食べたのだが、小骨が多くどうもあまりうまくない焼き魚でタイトルは「にしん」だが実は「ほっけ」とも聞いた。こんなものを北海道の人はありがたがって食べるのか!?今は亡き北海道生まれの母にそう聞いたら、「夏場のホッケなんて肥料にしてたよ。アンタ、そんなもの食べたの?」だって…。
鮭いくら飯
1982年8月の北海道旅行で一番旨かった食堂車料理はこれ!鮭のそぼろといくら、錦糸卵、ホウレンソウがお行儀よく重箱のご飯の上に並んだもの。イカのポッポ焼き共々、ああ、北海道にいるんだなぁ!って感じさせてくれる味だった。
プルニエ定食
昭和も終わり平成時代に突入してからの100系食堂車の料理。日韓共同きっぷでソウルから釜山、下関、小倉を経由して東京に向かう際食堂車で食べたもの。海老とサーモンのフライ盛り合わせになっていたが、揚げものの日食!海老がプリッとして旨かった!