日韓万華鏡

建物1

北海道・東北・北関東

全国津々浦々を回ったわけではないのですが、鉄道や車など乗り物の写真を撮っている合間にレトロな建物を見つけると写真を撮っていました。そのファインダーの向こう側には昭和レトロな建物の世界。渋い洋館や和風の近代建築は見ていて飽きないですね。どこか懐かしく、ノスタルジーを感じさせる建物と町並み。一緒に訪ねてみませんか？

北海道・東北

札幌時計台 1878年に北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として建設された札幌時計台。今で言う２ｘ４工法であるバルーンフレーム構造の木造二階建ての建物。周囲が大きなビルばかりなので「日本三大がっかりスポット」と言われてしまうことも…。	北海道庁旧本庁舎 平井晴二郎設計で1888年に竣工した北海道庁の旧庁舎。重要文化財で現在は開拓関係資料を展示・保存する施設となっており、一部は道庁会議室として活用されている。赤レンガの渋い建物は札幌時計台と併せ、札幌市のランドマークとなっている。	旧手宮機関庫機関車庫３号 小樽市総合博物館の鉄道車輌保存館として活用されており、平井晴二郎の設計により1885年に竣工した現存する日本最古の機関庫。明治時代の北海道開拓史を物語る貴重な建築物であるところから重要文化財に指定されている。

新潟

旧蒲原鉄道本社社屋 新潟県阿賀野市の安田民俗資料館本館として活用されているこの建物は1923年に竣工した旧蒲原鉄道村松駅舎。1999年に蒲原鉄道が廃止されるまで活躍した。木造２階建て、延床面積260�uの立派な洋館で当時村松町の表玄関となっていた。	旧安田巡査部長派出所 1932年に建設されたかつての安田警察署。警察署としての役割を終えたあとは診療所の建物として使われていた。安田民俗資料館は私設博物館だったが1990年代の末頃に閉館された模様。荒廃し、心霊スポット扱いまでされているが貴重な産業文化遺産なのでなんとか修復して欲しいところである。

長野

旧軽井沢駅駅舎 1910年に竣工し、1997年の長野新幹線開通で廃止となったかつての軽井沢駅である。軽井沢駅北口西側に移築されたうえで、現在は旧軽井沢駅舎記念館として再活用されている。 １階は信越本線や草軽軽便鉄道などの鉄道関連物の展示コーナー、2回は貴賓室で、歴史記念室として公開されている。 また、ホームにはアプト式機関車EC40、EF63型電気機関車、工事用モーターカーが展示されている。 開館時間　9：00〜17：00 休館日　　毎週月曜、祝日の翌日、12月28日〜1月4日 入場料　　大人200円　小学生〜高校生１００円　幼児　無料

日光

JR日光駅 東武鉄道スペーシアやJRの特急列車は山小屋風デザインの東武鉄道日光駅に着いてしまうが、日光線のローカル列車と修学旅行用列車はこちらJR日光駅に到着する。 小学校のときの修学旅行は日光で、列車はなんと朱色と黄色に塗り分けられた修学旅行専用電車ひので号だった。乗った電車のことはよく覚えているが、この駅舎のことはあまり記憶に残っていない。とはいえ、1912年竣工の歴史ある駅舎で風格があり、スペーシアがこっちに発着すればかっこいいのに…と思ってしまうのは私だけではあるまい。1997年には「関東の駅百選」に認定されている。設計者は明治末期に活躍した若き鉄道院技手・明石虎雄。20代でこの駅舎を設計し、30代で他界しており、あまり知られていない人物だ。	日光金谷ホテル 日本最古のクラシックリゾートホテル。第二新館は1961年竣工の比較的新しい建物だが、本館は1893年、新館は1901年、別館は1935年に落成した大変に歴史ある建物で、戦前の高級ホテルの雰囲気を色濃く残している。ホテル開業のきっかけは日光東照宮の楽士（雅楽の演奏家で笙を担当）であった金谷善一郎がローマ字を創案したアメリカ人宣教師ヘボン博士（James Curtis Hepburn　1815〜1911）を1871年に自宅に泊め、それが原因で東照宮を破門され、ヘボン博士からは外国人向けのホテル開業を勧められたことだ。1873年に金谷カッテージ・インを開業し、これが日光金谷ホテルのルーツとなっている。ヘボン博士の孫はハリウッド女優のキャサリン・ヘップバーンだが彼女がここに宿泊したという話は聞かないが、チャップリンやヘレン・ケラーが泊まったことは記録に残っている。

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