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日韓万華鏡

エレメカを探せ! 1

駄菓子屋ゲーム博物館

東京都板橋区の都営地下鉄三田線板橋本町駅徒歩6分のところに「駄菓子屋ゲーム博物館」という小さな博物館がある。展示品のほとんどが昔の駄菓子屋によくあった新幹線ゲームのような10円を入れてはじいて途中の穴に落ちないようにレバーでうまく弾いてゴールまで10円玉を持って行くものとか、10円玉を使って遊ぶルーレットのようなものである。私はこのテの類のゲーム機では遊ばなかった。だってあっという間に10円玉をアウトの穴に吸い込まれてしまうから。もったいないではないか?
駄菓子屋では駄菓子か駄玩具の豆自動車なんかをよく買っていたのだった。
駄菓子菓子、いや、だがしかし!この駄菓子博物館、デパオク系ゲーム機が3台あった。ポルル君の旅行というドライブゲーム1台とクレーンゲーム2台。但しこれらは10円ではなく、100円で遊ぶようになっていた。

ポルル君の旅行
1988年に関西精機製作所が開発したドライブゲームの一種。関西精機製作所は1959年に伝説の名機「ミニドライブ」を発表している。このミニドライブには欠点があって、小さな子供が遊ぶとクルマが見えにくいのでハンドルを持ったまま背伸びをして上体を乗り出し、そのまま腰を曲げてガラスを覗き込むという不自然な姿勢をとらざるを得なかった。
そこを改良して、クルマを水平位置を走らせる形から縦型にしてあり、ハンドルを子供が運転しやすい位置に持って来ている。従って大人が遊ぶとしゃがみこんでハンドルを握らなくてはならない。ハンドルはバギー用の小型のものが使われ、クルマはブリキ製のワーゲンビートル・カブリオレに小さなくまのぬいぐるみを取り付けていて、なかなか凝っている。
ルールはロール状に流れてくる道路をなぞってハンドルを操作し、クルマで道路上の得点板を踏むことだ。500点満点だが、全部のプレートを踏んでも何故か490点までしか行かない。何でじゃ!?
クレーンゲーム機
駄菓子屋ゲーム博物館には2台もクレーンゲーム機が設置されていた。1台は円筒形でハンドルの付いたもの。もう一台はチャンスラーと題するものだ。実は2台ともデパート屋上遊園地に設置されていたのものより構造がシンプルでやはり駄菓子屋にあったタイプそのものなのだ。デパートのものは大抵「つかむ」と「まわる」の2つのボタンでクレーンを操作できるようになっている。
しかし、ここの場合は円筒形のものはクレーンがつかむと離すを自動的に何度も繰り返すので下のハンドルで景品が撒かれたターンテーブルを回転させて景品をつかませ、つかんだところでガラガラとターンテーブルを回転させてクレーンのグラブをゴールに持って行く仕掛け。
チャンスラーはクレーンがクルクルひたすら回転するので、任意の景品の上で「つかむ」ボタンを押すとクレーンが降りてつかむ。つかむとまたクレーンのグラブが上がる。そうしたら、クレーンの回転運動が再開されるので、ゴールの上でつかむボタンを押すと、今度は景品を離して落とす…という仕掛けだ。
ただ、どちらも定番のラムネ菓子に交じってカードやら駄玩具が一緒に放り込まれていて、これが取るのを難しくしている。
ラムネとキャンディーだけでいいじゃん!と愚痴りながらやっていたら、円筒形のヤツでラムネが取れた。