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韓国のクラシックカーnew item

乗用車編
留学中に街角で写真を撮ったり、韓国国内のクラシックカーショー(2005年8月に国会議事堂前広場
で行われた「独立60周年記念展示会」を訪れたりして、ちょっとレトロな韓国車を集めてみました。
大韓民国政府樹立以降最初に作られた「始発(シバル)タクシー」、大統領専用車だったキャデラックの
リムジン、新進トヨタのバリカンコロナ、初代現代ポニー、オート三輪などなど今となっては珍しい
クルマたちです。

現代コーティナMkW
現代自動車が設立当初の1967年に英国フォードの
コーティナをノックダウン生産していたのが、この
車。70年代ぐらいの韓国映画にチラチラ出てきます。
大統領専用車
1959年式キャデラック
李承晩大統領が渡米するため空港まで乗って
行ったとされる1959年式キャデラックのリム
ジンです。
大統領専用車
1962年式キャデラック
1962年式キャデラックリムジンで朴正煕大統領
が京釜高速道路開通式にこれで乗り付けたとか…。
新進トヨタ・コロナ
1965年から1972年まで今のGM大宇はトヨタと
提携し、「新進トヨタ」と名乗っていました。
その頃の主力車種が、バリカン・コロナこと
T40系〜T50系のトヨペットコロナを
ノックダウン生産したもので、タクシーとして
相当普及していたようです。
大宇ロイヤルサルーン
オペルレコードをベースにし’80年代から90年代
にかけて生産された高級セダンでしたが、年式に
よってはフロントグリルがトヨタクラウンにそっ
くりなのがいました。
モデルチェンジ後のタイプは初期の模範タクシーとしてソウルの街中でよく見かけました。
大宇ルマン
大宇自動車がオペルカデットをライセンス生産した
車で1986年から1993年まで製造されていた。4ドア
セダン、3ドアハッチバック「レーサー」、5ドアハッチバック「ペンタ5」というバリエーションがあった。4ドアはタクシーのほか写真のようなパトカーとして
も結構見られた。
初代現代ポニー
現代自動車が開発した ノックダウン車ではない
韓国産乗用車。
ジウジアーロがデザインしたボディーと技術提携
先の三菱ランサーの足回りを組み合わせて、1975
年から製造されました。
現代ポニー2
初代現代ポニーのモデルチェンジ車。1982年に
登場。初代ポニーにはクーペ(3ドア)やライト
バンやピックアップが設定されていましたが、こ
のポニー2はピックアップと5ドアハッチバック
のみ。1980年代の終わり頃まで「一般タクシー」
で活躍していました。
(1988年頃はこのポニー2の「一般タクシー」
と一回り大きいセダン車の「ステラ」を使った
「パルパル(88)タクシー」というのが走って
いました。
現代ポニーエクセル
現代ポニー2のモデルチェンジ車は「ポニーエクセル」と名前を変え、4ドア車の場合はおもに地方の小型タクシーとして活躍していました。ほかに、5ドアハッチバックや3ドアハッチバックもシリーズにありました。なお、5ドアハッチバックはソウルオリンピックを記念し、三菱商事が150台限定で輸入しました。
起亜ブリサ S-1000
1974年にマツダ・ファミリアのノックダウン車として登場しました。当時はタクシー用としてかなり使われたようです。
起亜ブリサU1300cc
1976年にマツダ・グランドファミリアのノック
ダウン車として登場しました。
この1つ前のモデルが1974年に登場したブリザ
1000tで、初代マツダ・ファミリアの
ノックダウン車でした。
新進トヨタ・パブリカ
日本の黎明期の大衆車「パブリカ」も韓国で1966年からノックダウン生産されていました。左ハンドルである点を除くと日本の初代パブリカ800(UP20型)とほぼ同じ。なお新進トヨタはその後、大宇自動車をへて。韓国GMになっています。

4WDタイプ編
韓国では最初の国産車が米軍払い下げのジープの部品を流用したものであったり、米軍放出の軍用トラックが民間に払い下げられたり、4WDタイプのクルマが結構見られた。

ウイリス・ジープ
米軍ジープとほぼ同じスタイルのものが、韓国軍でも採用されていた。韓国では双龍自動車がライセンス生産をしていた・
双龍コランド
軍用のジープを民間用にしたものがこのコランド。山岳地域のタクシーなどにも徴用され、また、クロカン4WDの好きな人たちもソウルオリンピックごろよく乗っていた。
初代韓国パトカー「鍾路1号」
ソウル市 鍾路区 新聞路2-58にある警察博物館には韓国で最初に使われた初代パトカーが展示されているが、これが何と米軍払い下げのウイリスジープを白く塗ったもの。実は日本の警察も戦後米軍からジープや将校用の乗用車の提供を受け、それを白塗りして走らせていたので草創期のパトカーは日本も韓国もほとんど変わりなかったのだった。
始発(シバル)タクシー
「始発(シバル)タクシー」はブリキのジープに
ブリキの屋根を増設したような格好ですが、実は
見たまんま!
払い下げジープを改造、車体はドラム缶を解体し
て作った鋼板を切って溶接して、全くの手作りで
作りました。ジープスタイルで寄せ集め部品の改
造車という点で、フィリピンのジプニーに近いも
のがあります。
タクシー用なのになぜか2ドア!実は当時はタク
シーに乗れたのはお金持ち。
助手席の背もたれを倒して後部座席にゆっくりと
乗り込んだそうです。
朝鮮戦争時の韓国軍小型トラック
フォークソング「イムジン河」の舞台として知られる臨津江の川辺には臨津閣という展望台があり、そこには朝鮮戦争当時の軍用車が展示されています。このトラックもその一台。もう少し大きいタイプのトラックは韓国軍で今も使われており、一部、払い下げられたトラックが田舎で青く塗装され、農業トラックや林業トラックとして使われています。冷房は付いていませんが、堅牢で故障は少ないのだとか。

バス編

ちょっと昔のバスです。
現代・座席バス
写真は大田郊外の鶏龍山・東鶴寺前の座席バス。
ソウルではこの型のバスが1980年代末期、座
席バスとして活躍していました。
大宇市内バス
大宇自動車が70年代末か80年代初頭に生産したと
みられるバス。
よく見ると中央の扉は折戸式で車内には車掌席も用
意されていて、ひょっとして新製当初は車掌さんが
乗っていたのでは?…と窺わせる雰囲気でした。



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