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食堂車からカフェ客車へのへ転換

2008年2月1日から試験的に長項線のセマウル号とムグンファ号に連結されて好評だった「カフェ客車」。

日本で言うと「ラウンジ & コンビニエンス」といった感じの車両ですが、弁当を温めて出してくれ、食べるスペースがあり、カラオケやゲーム機やマッサージチェアまでついています。

車内販売の巡回を廃止し、代わりに「カフェ客車」で弁当やドリンクを買っておらうということで、従業員を1人にし、かつ、乗客を飽きさせないように工夫した車両です。

また、大邱地下鉄事故を契機に鉄道の車内は火気厳禁という法律ができたこともあり、弁当を効率よく車内で温めて出せるカフェ客車は食堂車に代わる貴重なサービス施設でもあります。

カフェ客車の見取り図

売店部分はかつて食堂車の厨房があった部分で弁当と飲み物の販売と携帯電話の充電サービスを行っています。
販売員はコレールツアー(韓国鉄道公社の外郭団体で団体臨時列車を運営する企業)に所属する若い女性一人でした。
弁当の他、サンドイッチもあり、軽く食べたいときでも気軽に利用できます。


食堂車営業列車激減の反省から弁当方式へ転換

2005〜6年ごろ食堂車を減らしすぎた反省からか、食堂車営業列車が早朝・深夜以外の京釜線と全羅線のセマウル号ほぼ全てと京釜線ムグンファ号1〜2往復と食堂車営業列車が若干増えました。
しかし、食堂車従業員は1人乗務に、料理は全て弁当方式になりました。
この弁当方式、合理的なようで、おかず一つ一つを電子レンジで個別に温めるため、
食堂車が混んでいると以外に出てくるまで時間がかかっていました。
かえって、往年のコムタンやカレーライスの方が一人乗務に適していたかもしれません。
2008年1月からは長項線が益山に延長、ダイヤ改正があり、ムグンファ号食堂車は消滅、セマウル号自体も激減してしまいましたが、2008年9月に撤退するまでこのスタイルが続きました。




カフェ客車の内部

女性職員一人で対応。しかし、ランチベル社の食堂車のように車内を巡回することはない。お弁当は電子レンジでチンしてくれる上、サンドイッチも置いている。女性職員は飲み物と弁当の販売のほか、カラオケやマッサージ機、ゲーム機、パソコンなどの管理も担当している担当している
カフェ客車で当初売っていた弁当

2008年2月1日に長項線セマウル号が益山(イサン)に延長運転された際に導入が開始されたカフェ客車で当初売っていた駅弁が、このプルコギ弁当でした。
プルコギ弁当の中身

弁当のおかずは左下から時計回りにプルコギ(牛焼き肉)、味付け薩摩揚げ、卵焼き、味付けつみれ、煮干し、白菜キムチ、ソーセージ、キュウリのキムチ、プチトマトという陣容でした。




弁当の予約

2011年からはKTX、セマウル、ムグンファなど早朝列車やヌリロを除くほぼ全て列車で実は弁当予約販売が導入されました。
カフェ車連結車両だけ?…と思いきや山川でないKTXでも予約OK。

(但し、時間制限があって、予約受け付けは前日までで、対象列車は始発駅を基準として10:00から21:00までの列車に限定されます。したがって、朝と夜遅い列車は弁当の予約も販売もないのでご注意ください!)
丼弁当「キ
・トシラク」5500ウォン
韓国風弁当7500ウォン
アジアンランチボックス10000ウォン
ウェスタンランチボックス12000ウォン
百味紀行15000ウォン

これらのお弁当のリストは2012年7月ぐらいまで韓国鉄道公社のホームページに掲載されていました。


その中のウェスタンランチボックスを実際に頼んでみました。

これがウェスタンランチボックスの中身。内容は蓋をあけた写真を左上から時計回りに紹介すると…
オレンジ、パセリ、プチトマト、ピクルス、ミニケーキ、ハンバーガー、クロワッサン野菜サンド、ツナサンド、クリームチーズサンド、ハムサンドという陣容です。

チーズサンドのクリームチーズはマックのチーズバーガーのチーズのように臭くなくて食べやすい
(実はチーズの臭いが大っ嫌いなもんで…)

こちらがそのパッケージ。このテの洋風弁当としてはまずまずの出来。
日本の新幹線車内で売られているカツサンドよりボリュームもあります。


ほかの弁当も食べてみよう…と思っていたら、1年でメニュー変更!
現状は次の通りです。

トッカルビ弁当

 おかずの内容は左上から時計回りに揚げニンニクの載ったトッカルビ、筍の細切り炒め、卵焼き、薩摩揚、赤酢蓮根、エリンギ、白菜キムチ、イカの塩辛、沢庵、トマト、揚げ南瓜、牛蒡の煮付け。
味は牛肉のつくね風。
チェユポック

 おかずの内容は左上から時計回りにごまめ、ジャガイモ、ブロッコリー、桔梗の根のキムチ、オレンジ、ブドウ、プチトマト、鶏唐揚げ甘酢あんかけ、チェユポックという陣容。味は豚キムチ炒め。

もしかしたら、予約弁当の中身は1年ごとに見直しているかも知れません。
さて、次回は!?
これらの弁当はKTXの乗車の際にも予約可能なので、前日に駅の出札窓口にに行けるようなら是非オーダーしてみましょう。
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